番外編
全編実話 長文じゃないと説明が難しい体験をラジオ文字起こし
ハモリ『アペックス内蔵の限界深夜ラジオ!!』
T「さあ本日も始まりましたアペックス内蔵の限界深夜ラジオ、本日はメインパーソナリティであるワタクシTニキと」
棒「水曜パーソナリティの棒がお送りします、今日も午前3時までどうかお付き合いいただければと思います。」
T「ちょうど一昨日にですね、ちょっと用事がありまして、秋葉原の方に。」
棒「おー…」
T「なんか、やっぱりいいなと。秋葉原って。独特の空気と言うんですか。」
棒「最近しばらく行ってないなぁ」
T「まあそれで、色々用事とか買い物を済ませて、時刻がちょうど2時くらい。」
棒「ほう。」
T「朝も適当にちょろっと食べただけだったんで、もうお腹ぺこぺこなんですよ。で秋葉原ですから。」
棒「ガツンとした店多いね。」
T「そう、それで〜まああの辺で大多数を占めるのはまあB級…と言ったらアレですけど。そういう気分じゃなかったんですよね。それで逆に、そこまで高いお店もちょっと。ちょうどいい塩梅の店が欲しくて。」
棒「あーそう、秋葉原でそうなるとねぇ、お店見つけるのもなかなか苦労しそうですけれども。」
T「だからしばらく街を歩いたんですけど、なかなかピンと来なくて、それでまあ、い一旦駅に戻ったんですけど、そういえばデパートあるじゃんと思って。」
棒「デパート?」
T「そのー…わかりますかね、デパートって屋上のちょっと下くらいにあの~、レストラン街あるじゃないですか。若干薄暗かったり暖色だったりする。」
棒「…あ~、あの、あれね。わかりますよ。」
T「ああいうところってやっぱ、その辺の店よりちょっと小綺麗というか。やっぱりデパートの中というところもあって、それなりのお店が多いんですけど、高すぎもしないんですよ。絶妙な塩梅で。」
棒「言われてみれば。」
T「それでデパート入って、ぐるぐる見回ってたんですけど、ま~どれも魅力的で。鍋とか、中華とか。海鮮とか。いろいろあって。」
棒「あのスペースで食べれないもの…まあ規模にもよりますけど、あんま無いですよね。どれも美味しいし。」
T「そう、それで迷いに迷ったんだけど、結局、なんかお肉食べたいなと思って。ステーキのお店に入ったんですよ。ここからがまあメインというか、このトークの根幹の話なんですけど。」
棒「はいはい。」
T「まずお店入るじゃないですか。そしたら金髪で、長い髪を後ろにまとめたマスクつけた方が案内してくれて。ぱっと見女性かな?と思ったら、おひとり様ですか?って思いっきり男の声で聞かれて。」
棒「雲行き怪しいですか?もう。」
T「いやいやいや、ここはまだですよw まあマスクもしてましたし、ちょっと意外だったっていうのはありますけど、まず男でその見た目って相当チャラい可能性あるなと思って、ほんとに一瞬ですけど、考える時間はありましたよね。」
棒「やっぱりw」
T「まあこれから話していくとそんなことないってわかってもらえると思うんですけど。それでまず、テーブルかカウンターどっちにしますか?と。もちろん1人だからカウンターにしましてですね、座るとまず紙エプロンが出てきて、よろしければご着用くださいと。」
棒「まあまあまだ普通ですね。」
T「いやw何か勘違いされません?wなにかこうアクシデントがあるみたいな。先に言っておきますけど、今回のこのフリートークでアクシデントは一切起こりませんよ!」
棒「じゃあラジオで喋ってんじゃないよw」
T「いやいや、なんかこう自分の中で、考えさせられたというか。まあ本当にしょうもない話なんですけど。それで、まずこのお店を利用したことはありますか?って聞かれたんですよ。まあ秋葉原で初めて入るデパートなんで、当然なくて。ないです、って言ったら、すんごい丁寧なメニューの説明が始まったのよ。」
棒「へぇ~、まあ嬉しいじゃないですか。」
T「あそう、言い忘れてたんだけど、これからいろいろ店員さんとコミュニケーションをとるんだけど、その相手は全部さっき言った金で長髪の店員さんね。そこを認識しておくとなんか…より一層、この絶妙な空気が伝わると思いますから。」
棒「なるほど。」
T「まあひとしきりメニューの説明をしてくれて、僕は、食べるものをお店の前の食品サンプルで決めてきてたんですけど。」
棒「あ~、デパートレストラン街って食品サンプルのワクワク感あるよね。」
T「それで、そのお店カンガルーの肉とかもあって。すごいな~と思いながら。それで最後に、ギリギリランチタイムだったから、このAセットが無料で付きますってなって、ライスとスープがついてきますと。」
棒「嬉しいですね。」
T「そしたらそのあとLINEでクーポンがもらえますよっていう説明を受けて、僕あんまりLINEにいろいろ追加したくない、んですよ。だから断ろうと思って。」
棒「どんどん増えていっちゃうからね。」
T「だから僕いや、今はいいですって言ったんだけど、なんか店員さん気まずそうで。」
棒「え?」
T「いやその、僕の早とちりで、登録を強制せず『よかったらお試しください』みたいなスタンスで来られると思わなくて、べつにやれって言われてないのに自分から嫌だ!って言い張る偉そうなやつみたいになっちゃってw」
棒「www」
T「まあでもそれでやっと説明が終わって、でもせっかくあんなに説明してもらったのに意味なかったと言わんばかりに即注文するのもなんか気が引けて、ちょっともう一回考えたのよ。まあ結局変わらなかったんだけど。」
棒「ww」
T「それで注文しようと身を乗り出しかけた瞬間、お決まりですか?って、向こうも店員を呼ぶ前の動きみたいなのがわかってるんだろうね。すんごいスピードで来てくれて。一番スタンダードな、赤身肉を200g頼んで。そしたら当店のお肉はレアで食べれますのでお好みの加減でお召し上がりくださいと。」
棒「たまにまだ真っ赤なのに食べ始める人いるよね~」
T「まあそれは好みですから。それでやっと待つ時間が来て、店内を見回すんですけど、本当に店員さんも店内もとにかく気が利いてるんですよ。」
棒「もうお店がそういうお店なんだね。」
T「まず、あの…そのお店は普通に鉄板で出てくるんですよ。あの、熱い小っちゃいリトル鉄板みたいなのがが別添えで出てきて、それを言ってくれれば温められますっていうのはよくあると思うんですけど、そのお店、多分なんだけど、鉄板ごと冷めたら一回鉄板ごと回収してその鉄板自体をあっためてくれるっぽくて。僕試さなかったんで実際は分かんないですけどね。」
棒「至れり尽くせりじゃないですか。」
T「それでテーブルをよくよく見てみると、まずドレッシングが2種類、ステーキソースが2種類。塩コショウもあって、ワサビなんて変わり種もあって、溢れかえってるんですよ卓上調味料で。」
棒「やる気すご。」
T「それで最後に、ポップが貼ってあったんですけど、口コミ評価4.8目指してます!!って書いてあるんですよね。」
棒「www あんま言わないよね自分からはw」
T「それもそうだし、4.8ですよ。あの…いくらなんでもですよ?高すぎやしませんか?口コミってあれ多分…僕あんま見ないんでアレですけど、3.5で良いお店、4いけばもう口コミ界では超一流みたいなイメージなんですけど。自分から4.8を言い出すって相当…ねw」
棒「まあでも、今までの話を聞いてる限りはそんな評価になってもおかしくない可能性を秘めてはいますよね。その自信を裏付ける接客というか、お店というか。」
T「そうなんですよ!さすがに僕も気になって、なんかお店に失礼な気がして極力見ないようにしてるんですけど、店名入れて調べようとしたところに、続きはCMのあと!みたいな感じでお肉が来ちゃってw」
棒「wwww」
T「しょうがないから食べ始めようとするんですけど、そこでもまたいろいろとね。」
棒「まあここまできたらそうでしょうね。」
T「まず、店員さん変わらないんですよ?あの金髪の方のままなんですけど、またレアでも食べれますという説明2回目受けまして。」
棒「丁寧も丁寧。」
T「それで、その次にこのお肉ですとこちらのオニオンソースが合いますよと。」
棒「全部覚えてるのかな店員さん…凄いね。」
T「まだありますよ!」
棒「まだ?w」
T「こちらのお野菜は生でお出ししておりますので適度に鉄板で炒めてお召し上がりください、と。」
棒「ww」
T「まあそれで、お肉自体は普通というか、もちろん美味しかったんですけど、直球勝負というか。あんまりここに関しては話すことはないというか。」
棒「まあ、ここで料理が変わり種だともはやデパートにあっていい店ではないよねw」
T「そう、で、普通に食べてたんですよ、そしたらカウンターの真隣の席に外国の方が座ってきて。」
棒「おっと。」
T「まあまあ変わらず食べてたら、あの金髪の店員さんが来て、最初は僕に話しかけたような応対なんですけど、次第にその外国人があんまり日本語話せない…ことに気が付き始めてw」
棒「見せ所ですね~」
T「そしたら本当びっくりしたんだけど、急に店員さんが裏に行って。英語話せる人呼んでくるのかな?とか、ポケトークでもあるのかな?と思ってたんですよ。」
棒「まあまあ、よくありそうではありますね。」
T「店員さんが戻ってきた途端イングリッシュメニュー!って言って、英語版のメニューを出してきたんだよねw」
棒「ww」
T「それで一生懸命僕にもやったような説明をしようとするんだけど、やっぱりメニューだけだと伝わらないことも多くて。」
棒「いやあでも、そんな積極的に説明しようとしにいくの凄すぎるなあ。」
T「そうなんだよね。横でスゲーって思いながら見てたんだけど、外国人の方もニホンゴスコシOKって言って、二人で英語と日本語を織り交ぜながら会話するんだよねw」
棒「フィクションとかではよく見る場面だけど、実際に近くで見ることってあんま無いねwお互い相当コミュ強じゃないとできないよねその感じww」
T「で、まあその方が、あらかたメニューを見て、とりあえず決めたっぽいんですよ。何頼んでたっけな…とりあえず、これにしますと。店員さんに伝えるんですけど、メニューにはそのー、お店の細かい仕様とかそういうのが書いてなくて、セット無料なんですけど、ノーライス!って言うんですよね。」
棒「ほぉーなるほど?」
T「まあでも外国の方ですから、もしかしたら白米が苦手な可能性もなくはないか…?って感じで、店員さんもとりあえず、OKと。裏に行って。」
棒「まあ注文が済んだらね。それを出すだけですから。」
T「で、僕がトイレに行ったんですよ。このやり取りを密かに面白がってたんですけど、まあひと段落したかなと思って。トイレ行って、帰ってきたらですね、でっかいジョッキに入った…ビールが、置いてあって。その外国の方のテーブルに。」
棒「え?さっき頼んでましたっけ。なんか…」
T「まあ僕が聴き逃しちゃった可能性もありますけど、ビールがあって。だからライスなしなのも納得というか、ステーキでお酒を飲みたかったんだよと。ご飯あってもしょうがないし。」
棒「あー、そういうことか。お酒飲んだらすくぐお腹いっぱいになりますからね。ましてやビールなんて。」
T「まあビール、を飲んでて、僕がもう食べ終わるかな〜って時にお隣の肉も来たんだけど、何故か、何故なのかわからないんだけど、ライスが来てんのよw」
棒「www」
T「ノーライスって言ってたよね?って。」
棒「悔やまれるね、トイレが。」
T「まあそれで、色々あったけどとりあえず自分は食べ終わったから、お会計して。デパートのお店にしてはやっすいのよ。ステーキ200gでちょうど1000円くらいで。」
棒「へぇ〜、良い店ね。」
T「それで、退店したんだけど、これが1番このトークで重要というか、言いたいことで。」
棒「ほう?」
T「なんか…こう、まあ話した通り、すごい良いお店だったんだけどさ、なんかあまりにも丁寧すぎて。これもう本当におこがましい話だとは思うんだけど。」
棒「はいはい。」
T「丁寧すぎてさ、なんか申し訳なくなっちゃう…というか、なんかこっちも気を遣っちゃってさ。勿論すごい雑な接客よりは良いと思うし、私がこういうのに慣れてないっていうのもあるんでしょうけどね?」
棒「そういうのあるかもね。色々。」
T「で、更にこの感覚を加速させた事があって。まあこれ後日の話なんだけど、コンビニでお夜食を買ったのよ。」
棒「ほう。」
T「それで、色々パンとか持ってレジ行ったらさ、すんごいスピードでバーコード読み取ってお釣り渡してきてw 動きに一切無駄がないのよw」
棒「たまにいるはいますけど、すごい早い人。」
T「この時なんか、不思議なんだけどさ、あのすんごい丁寧な接客、その、ステーキの接客を思い出して、その時。なんかこっちの…コンビニの、雑な訳じゃないしね?すごい丁寧で、でも早い、って感じなんだけど。」
棒「勿論、わかりますよ。」
T「このコンビニの接客を受けた時、なんかすごい良い気分になっちゃって。なんか、あんだけ丁寧だったのに感じ方ってここまで違うんだ!って思ったのよ。」
棒「人によって感じ方は様々でしょうけどね?その上で、やっぱりあんまり気を遣いすぎると、という、そういう複雑な。」
T「そう、まあ語弊がある言い方かもしれないけど、あんま丁寧すぎるのも考えものなのかな〜って思って。それでさ、そのコンビニ出て一個思い出した事があって。」
棒「え、なんかありました?」
T「ステーキ屋の口コミ見てねえな、と思って。すげー事書いてあったからさ。4.8目指してします!って。」
棒「あー!ありましたね!」
T「気になって調べたのよ。」
棒「ほう!」
T「そしたら…4.8だったw」
棒「wwwww」